皮膚・排泄ケア認定看護師は、褥瘡(床ずれ)や下肢潰瘍などの創傷や人工肛門・人工膀胱及び失禁などの排泄に関わる分野を専門とし、皮膚障害の予防からケア の実践、排泄管理についての知識・技術を用いて、患者・家族の自己管理及びセルフケア支援、スタッフ教育を行っています。
皮膚・排泄ケア認定看護師は、褥瘡や下肢潰瘍などの創傷、ストーマおよび失禁などの排泄に関わるスペシャリストとして、皮膚障害の予防からケアの実践、自己ケアの指導・支援などを行います。 創傷ケアは発生要因をアセスメントし、適切な対応を行うことが重要です。そのために医師や薬剤師、管理栄養士などと協力しながら体圧分散ケアや局所ケアを行います。ストーマケアは術前からストーマに対する不安を軽減できるよう関わりながら、術後の装具選択やケア方法、日常生活の指導などを実施します。失禁ケアは、失禁の原因をアセスメントしたうえで、スキンケアを行います。 その他にも、看護師への指導やストーマ看護外来を展開しています。
10年近くICUで看護をする中で、褥瘡の管理がむずかしいケースが数多くありました。こうした問題を解決するための窓口になれればと思い、皮膚・排泄ケア認定看護師を目指しました。 希望を伝えたところ、今までの経験を踏まえて、集中ケア認定看護になることも勧めていただいたのですが、これから在宅医療が進むことを考えた場合、私の場合は皮膚・排泄ケアの知識・技術を身につけた方が自分の能力を活かせると思いました。 今後は院内の看護の質向上に加え、訪問看護ステーションなど地域の医療施設での指導にも力を入れていきたいと考えています。勉強会を開くと多くの訪問看護師さんが参加され、手応えを感じています。
創傷には切り傷や刺し傷、褥瘡や静脈瘤性・糖尿病性下肢潰瘍など様々な種類があります。創傷の発生要因をアセスメントし、適切な対策を行うことが重要です。体圧分散ケア、局所ケアについて医師や薬剤師、管理栄養士等多職種と共同しより良い療養環境を提案しています
術前からストーマについての不安を軽減できるように関わっています。また、術後の装具選択やケア方法、日常生活指導等入院中から退院後まで継続看護を実践しています。
失禁ケア:尿や便失禁の原因をアセスメントし、失禁に伴って起きる皮膚障害を中心にスキンケアを行っています。
院内研修の新人教育、褥瘡やストーマケアなどの専門看護教育を行い、スタッフのスキンケアに関する知識と技術の向上を目指しています。
創傷・ストーマ・失禁領域の相談にはできるだけタイムリーに対応し、必要に応じて他職種と連携を図りながらフォローを行っています
学会や研究会、セミナーなどには積極的に参加し、自己啓発しています。